士業・専門家・経営者の実務セミナー| TAP実務セミナー

民事信託は、その類まれな仕組みから、相続対策等に取り組む専門家に非常に注目されてきました。一方で、信託の精神をおろそかにする脆弱で危険な信託も蔓延したため、信託を健全な社会インフラに仕上げたいと奮闘する実務家らの取り組みも目立ってきました。民事信託をきちんと組成し、長期にわたり健全に管理運用するにあたり、標準化していく流れも、今や起きています。
そのこと自体はすばらしいことで、私も賛成です。一方、アドバイザーとして、目の前の依頼者の課題を直視し、ときに独自の視点と考察で民事信託を処方することで、解決の道を探る姿勢は、常に持ち合わせていたいものです。発展講座では、標準化される前の、生の、現場の話をいたします。

【１】交通事故被害者家族は民事信託で救えるか

　（１）ある被害者家族の会の勉強会に招かれて
　（２）被害者家族の現実と乖離する民法と、寄り添いきれない民事信託の理念

【２】各種後見制度と民事信託の併用

　（１）典型的な、任意後見契約と民事信託の融合
　　①基礎講座で取り上げた事例のその後（配偶者・親亡き後問題）
　　②交通事故被害者家族に処方した事案
　（２）未成年後見制度と民事信託を融合させた事案
　（３）法定後見制度は民事信託と融合できる時代は来るのか

【３】既に設定された民事信託のレスキュー事案

　（１）信託の無効事由とは
　（２）遺言の射程と残余財産帰属権利者の指定の考察

【４】土地家屋調査士業務と民事信託

　（１）ある土地家屋調査士支部の研修に招かれて
　（２）手入れされていない民事信託不動産の、境界立会い業務の可否を探る

【交通アクセス】